対症療法ではなく細胞レベルで見ていくことが大切です

西洋医学は臓器移植などの分野は熱心ですが、細胞レベルの問題にはほとんど関心を払ってきませんでした。根本から治すより患部を切ったり貼ったりしながらの対症療法に終始していたため、細胞レベルの研究が進んできたのも、つい最近のことなのです。

西洋医学は局所的な学問

いまのままの西洋医学では皮膚は皮膚科、内臓は内科、神経は神経科といった縦割りの考え方から抜け出せません。皆さんのなかにも「複数の病院に通っているのに治らない」「たらい回しにされている気がする」といったお悩み・不安をお持ちの方がいらっしゃるでしょう。そのような問題が起こっているのも、臓器レベルの局所的で縦割りの学問が西洋医学に色濃く影を落としているからだと言えます。

大切なのは自律神経のバランスを整えてあげること

患部のみの治療では一時的に症状が改善したとしても、結局は再び病気の芽が首をもたげます。大切なのは質の低下した細胞を元気にして自律神経のバランスを整えてあげることです。そうしなければ、病気は手を変え品を変え、何度でも姿をあらわすでしょう。このことは、一人の人間がいくつもの病気を抱えていることを見ると分かりやすいと思います。

人間の身体はすべてつながっている

人間の身体はすべてつながっています。たとえば歯が悪いと食べ物を十分にかみ砕くことができず、胃に負担がかかります。胃が悪くなれば腸のはたらきもにぶり、やがてあちこちの臓器に支障が出ることに……。しかし、支障が出ていながらも目立つ症状は肝臓にしかあらわれず、適切な治療がなされないということもあるのです。

症状だけを診るのではなく、人そのものを診なければ根本的な解決にはなりません。症状を抑えるのではなく、体質そのものを変え、根本から健康になることが大切です。良質な食べ物やバランスの良い食事をとり、健康的な体質をつくりましょう。

西洋医学と東洋医学

西洋医学では栄養素を物療的にとらえる、つまり「何々の栄養素が何グラム必要」という考え方が中心です。これは、とにかく体格をつくることを目的とした米国の軍隊式栄養学が基本になっているからこそ生まれた考え方です。食べ物にしても単独の栄養素を取り出し、常にその含有量の有無、大小を比較して問題にします。

一方、東洋医学や生薬の考え方は単独栄養素の摂取ではなく、生物が持っている成分を丸ごと取り入れることを基本にしています。言うなれば一物体食の立場です。一つの生物的単位を丸ごと摂取することで、バランス良く生命を摂取できるということを唱えています。

ポーレンリフを食べるということは、花粉を食べるということ。それも植物の生命の根源を食べることになりますから、東洋医学や生薬の考え方である「一つの生物的単位を丸ごと摂取する」という考えに則っていると言えるでしょう。

  • ページ先頭へ戻る